背後に巨大な団地群を抱く立地での「まごころ診療」。院長、理学療法士、患者さんが三位一体で疾患に向き合い、納得度の高い治療の選択と信頼関係を生む。

鳥飼大剛 先生 インタビュー

だいごう整形外科
院長

医師を目指されたのは、開業医だったお父様の影響があったのでしょうか。

そうですね。父の勤務医時代は救急医療で多忙をきわめ、のちに内科の開業医に転じましたが、その父の姿を見て育ったことは大きいですし、開業医をゴールとするイメージも最初からあったように思います。

私が内科ではなく整形外科に進んだのは、股関節の痛みを訴えていた母が、整形外科医からの人工股関節置換術を受けるとすぐに痛みから解放され、日常のALDを快復させたことを見て、こんな世界があるのかと興味が湧きました。

開業を目指すにあたり、他の多くのコンサルタントとも相談はされていたと思いますが、そうした中から、弊社、日本医業総研をお選びいただいた理由をお聞かせください。

クリニック開業の成功の要は8割方立地選定だろうと思っていました。無料でやっていただけるコンサルタントとも会い、物件も紹介いただいたのですが、どうもしっくりときませんでした。結局2回面談したのは、日本医業総研の山下さんだけで(笑)、やはり決め手はこの開業物件でした。

立地は広域に検討されたようですが、平野区の喜連瓜破駅周辺も候補地にあったのですか。

この周辺にほとんど地縁はなく、候補地としても意識していませんでしたが、物件の背後を取り巻く巨大な団地群を見て直感的に開業のイメージが湧きました。このエリアと物件をあっさりと探り当てた山下さんの慧眼には驚きました。

コロナ禍で先行きが不透明な時期での開業でしたが、内覧会から開業後の立ち上がりも順調だったようですね。

内覧会は良好な立地と山下さんの事前の手配もあって盛況でした。土日の内覧会を終え、翌月曜日に開院となりましたが、前日からの疲れとスタッフがオペレーションに不慣れなこと、しかも内覧会で結構な数の診察予約をいただけたことで、最初の1~2週間はてんてこ舞いでした。結果として長い待ち時間が発生し患者さんから厳しいクレームも受けました。嬉しい悲鳴とも、戦略ミスともいえる立ち上がりでしたが、開業翌月には損益分岐をクリアし、経営そのものはここまで順調に伸びてきています。

病院とは違うクリニックならではの診療スタイルをどうお考えですか。

ホームページにも掲載していますが、当院がモットーとしているのは「まごころ診療」です。病院とのもっとも大きな違いは患者さんとの距離ということでしょう。病院では診断や治療方針について「こうです」と言い切ってある程度納得された患者さんも、クリニックでは丁寧な説明がなければ満足されません。「まごころ診療」には、何でも相談ができ、的確な診断とわかりやすい説明に心がける、かかりつけ医としての私たちの姿勢が込められています。

提供する医療の強みをどのように発揮しようとお考えですか。

同一診療圏には整形外科自体が比較的少なく、捻挫や挫傷などのケガや骨折などの応急処置は接骨院を利用される方が多かったようです。私としては整形外科領域全般に対応しつつ、正しい治療の啓蒙に努め、とくにリハビリには力を入れていきたいと考えています。

ホームページには理学療法士のプロフィールが写真入りで紹介されています。良質なリハビリには彼らは不可欠な人材ですが、院内ではどのような連携を図られていますか。

現在3名の理学療法士が勤務していますが、リハビリは当院を特徴づける重要な医療サービスですから、コミュニケーションは欠かないようにしています。また、私と理学療法士、患者さんの三者で話し合い、一番効果的と思われる治療法についてのコンセンサスを図ることで、担当理学療法士と患者さんとの信頼関係も深まっていると感じています。今では月に数回、看護師も交えた勉強会も行っております。

骨粗鬆症やスポーツ整形領域にも専門性が発揮されていますね。

基本的に高齢者の多いエリアですので、骨密度測定ではDXA法を採用し、より精微な測定と評価ができることで好評をいただいています。また、啓蒙として70歳以上の方には4カ月に1度程度の骨密度測定をお勧めしています。スポーツ整形の方は午後の子どもの受診が主になります。診察時間は19時までですので、夕方以降は仕事帰りの社会人の方もいらっしゃいます。患者層と割合は、ほぼ想定した通りになっています。

クリニックでの骨粗鬆症の治療となると、骨密度の低下を抑えて骨折などのリスクを低減させることが中心になるのでしょうか。

最近は副甲状腺ホルモン製剤の注射や抗スクレロスチン抗体製剤で骨量を大きく増加させることが可能になってきました。ただ、リウマチでの生物学的製剤もそうですが、このエリアの患者さんには3割自己負担の方もまだまだ多いので、治療効果と同時に患者さんの経済的な負担に配慮する必要があります。患者さんに無理なことを踏み込んで押し付けるようなことはしませんが、重症化して入院治療となると、経済的な負担はさらに増大しますので、あらゆる可能性と治療法を示し、患者さんが納得して受けたい治療を選択していただくようにしています。

開業から約半年が経過しましたが、まだまだ十分な伸びしろが期待できそうですね。

一般外来のキャパシティは十分にありますし、リハビリの患者さんは積み上がる一方ですので、理学療法士の採用次第で十分に経営は伸ばせると感じています。

高齢者の多い地域だけに、今後在宅リハなどの需要も増えそうですがいかがでしょうか。

まずは当院の経営基盤を盤石にすることが最優先ですが、理学療法士の増員次第で在宅対応も考えていきたいところです。そうなると拠点の確保も必要になり、新たな設備投資も必要になりますが、やれる状況になればやってみたいですね。

最後に、今回の日本医業総研の開業サポートについての忌憚のないご意見をお聞かせください。

先ほども申し上げた通り、今回の開業の意思決定は山下さんの立地選定に尽きます。無料コンサルの不透明感が拭えない一方、医業総研のコンサルは有料で安くはありませんが、人物本位で評価したときに山下さんに担当していただいて良かったと思っていますし、実際に何でも相談に乗っていただいています。私自身がそうでしたが、知り合いの医師から開業の相談を受けたら、お勧めしたいコンサルタントです。

 

だいごう整形外科
院長 鳥飼大剛 先生

院長プロフィール

日本整形外科学会認定 専門医
日本抗加齢学会認定 専門医
日本整形外科学会認定 リウマチ医
日本整形外科学会認定 リハビリ医
日本整形外科学会認定 スポーツ医
日本スポーツ協会公認(JSPO) スポーツドクター
日本医師会認定 産業医
日本医師会認定 健康スポーツ医
厚生労働省認定 義肢装具適合判定医
難病指定医
身体障害福祉法15条指定医(肢体不自由)
ロコモアドバイスドクター

帝京大学医学部 卒業
石切生喜病院 整形外科
馬場記念病院 整形外科
東住吉森本病院 整形外科
大阪市立大学医学部付属病院 整形外科
府中病院 整形外科 副医長
泉大津市立病院 整形外科 医長
(非常勤)高遼会病院
(非常勤)三好病院
2021年 だいごう整形外科 開設

Clinic Data

だいごう整形外科

整形外科 リハビリテーション科 リウマチ科

大阪府大阪市平野区喜連西4-5-16

TEL: 06-6705-0015

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