泌尿器と男性不妊。注目の医療ビル開業で、病院の外来に比肩する高い専門性を強みに、地域ニーズを的確につかむ

今本敬 先生 インタビュー

いまもと泌尿器科クリニック
院長

外科系のなかでも泌尿器科を専門とされた理由からお聞かせください。

進路として内科という考えは最初からありませんでした。一般外科、整形外科、眼科、泌尿器科で悩んだとき、先輩からの誘いというのもありましたが、学生の頃から副腎領域に興味があって泌尿器科を選びました。

大学病院の泌尿器科だと、取り組む医療の中心はやはり腎臓、膀胱、前立腺などのがん治療ということになりますか。

大学の医療機能からいえば確かにがん患者さんの扱い数は多く、手術は医師としてのやりがいの一つでもありますが、内科、外科双方の視点から患者さんへの負担等を考慮しながら疾患にアプローチするのが泌尿器科の特徴です。手術を必要とするケースでも、診断から手術、術後補助療法、退院まで担当医と患者さんが一対一で向き合います。そこが泌尿器科医の面白さだと思います。

手術といえば、千葉大の泌尿器科では早期からダ・ヴィンチを導入されていましたね。

2009年に、AUA、JUAの共同事業によるカリフォルニア大学への交換留学に参加しました。手術手技の見学が主目的でしたが、ダ・ヴィンチ(da Vinci)の操作特性をその機会で学びました。
ロボット支援前立腺全摘除術が保険適用になったのは2012年4月からですが、それ以前より低侵襲での内視鏡下手術を実現するダ・ヴィンチへの流れは見えていて、千葉大学では2007年から腹腔鏡下の前立腺全摘除術を、2012年2月からロボット手術を導入して業績を積みあげてきました。開業した現在も、船橋市立医療センターなどからの要請を受けて指導医の立場で協力させていただいています。

大学病院と関連機関病院で先進医療にも取り組んでこられた先生が、一転開業に進まれた動機は何だったのでしょうか。

大学病院での勤務自体に長期的なビジョンは持っていませんでしたし、いわゆるアカデミックポジションにも興味はありませんでした。大学院にも行きましたが、基礎研究よりも臨床ばかりやっていました。結局、患者さんと向き合って、一緒に病気を治すのが自分に向いているんだと思います。自分のスタイルで患者さんに納得感の高い医療をやっていきたいと考えると、開業は自然の流れだったように思います。

開業にあたり、先生の強みをどの部分でどう発揮しようとお考えになりましたか。

中途半端に内科やサブの診療科を標榜せずに、泌尿器に特化することで、地域のニーズを的確に掘り起こすことができると考えていました。対象患者さんは高齢者が中心ということになりますが、私のもう一つの専門領域である男性不妊症にも積極的に取り組んでいこうと思います。かつて不妊症治療では女性の負担感が強かったのですが、実際の不妊の原因は男女がほぼ同割合です。それが周知されるようになり、徐々に男性も抵抗なく受診するようになってきたように感じられます。実は、国内で750人ほどいる生殖医療専門医は婦人科医が圧倒的多数を占め、男性側を診る泌尿器科医は1割にも満たない人数です。高齢者の多い地域だけに、男性不妊はどうかという不安もありましたが、平日は高齢者が中心で、土曜日は男性不妊や性感染症の方が多く受診されるようになりました。ほぼ、理想に近い形での運営ができていると思います。

開業初月から黒字スタート。まだ2カ月目ながらコンスタントに1日40~50人の患者さんが来院されていますが、この好調な立ち上がりの要因はどうお考えですか。

やはり立地が大きいと思います。他の業者から千葉市美浜区幸町や稲毛海岸の物件を紹介されたり、出身地の広島での開業の可能性も検討しましたが、どれも決め手に欠けました。北習志野は日本医業総研の小畑さんが泌尿器科でのマーケットを評価し、自社企画の医療ビルを紹介してくださいました。住宅地と駅を結ぶ地域の生活動線に面し、視認性にも優れます。私より数カ月早く1~2Fで新保先生(北習志野整形外科クリニック)が、3Fで長谷川先生(はせがわ内科外科クリニック)が開業されていましたが、両先生とも小畑さんのコンサルによる開業でしたから、さすがに市場を熟知されていました。高齢者を対象としたときに、整形外科、内科、私の泌尿器科という診療科の親和性も高く、地域患者さんのメリットは大きいと考えます。

日本医業総研の開業サポートについての、率直な評価をお聞かせください。

地に足が着いている感があります。冷静で浮ついたところがなく、全面的に信頼を置くことができました。他のコンサル会社とも面談しましたが、市販のソフトに頼らない医業総研の診療圏分析には患者さんの動きのリアリティが感じられ、説得力がありました。実際、読み通りの動向が示されています。開業後も小畑さんには何かと相談に乗っていただいていますが、そのアドバイスには開業準備中からまったくブレがありません。本当に頼りになるコンサルタントです。

今後、クリニック運営をどういう方向で伸ばされていこうとお考えですか。

泌尿器と男性不妊の二本柱で、ちょっとした地域中核病院の外来と同等に近い機能は果たせると思っています。千葉県済生会習志野病院、船橋市立医療センターともに千葉大学との関わりが深く、千葉徳洲会病院にもご挨拶にうかがいましたが、開業早々1週間で内視鏡で膀胱がんの疑われるケースが4例あり、ご紹介させていただきました。泌尿器科の潜在需要はまだまだあります。良質、かつ専門性の高い医療提供で地域に根ざしていきたいと思います。

いまもと泌尿器科クリニック
今本敬 先生 先生

院長プロフィール

医学博士
日本泌尿器科学会専門医
日本泌尿器科学会指導医
生殖医療専門医
内分泌代謝科専門医
泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)
泌尿器ロボット支援手術プロクター認定医

1996年 千葉大学医学部 卒業
千葉大学泌尿器科学教室 入局
1997年 国立精神・神経センター国府台病院泌尿器科
1998年 沼津市立病院泌尿器科
2002年 千葉大学大学院医学研究科博士課程(外科系)終了
2004年 千葉大学医学部附属病院泌尿器科 助手
2007年 千葉大学医学部附属病院泌尿器科 講師
2009年 University of California, San Francisco(UCSF), AUA/JUA Academic Exchange Program
~2018年 千葉大学医学部附属病院泌尿器科 講師
2018年 いまもと泌尿器科クリニック 開設
千葉大学医学部附属病院泌尿器科 非常勤講師兼任

Clinic Data

いまもと泌尿器科クリニック

泌尿器科

千葉県船橋市習志野台1-38-11 北習志野メディカルプラザ4F

TEL: 047-402-0011

https://imamoto-uro.com

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