恩師に学ぶ

- 2017.04.15

小川孝男(Takao Ogawa)
小川孝男(Takao Ogawa) 株式会社日本医業総研 広報室

以前、取材で数回お世話になった某医科大学のK教授が昨年定年退官され、慰労を兼ねて一席を設けさせていただいた。酒好きはお互い様で、ウィットに富む先生の本音に触れるのが僕にはもっとも刺激的な時間だ。

 

K先生曰く、「俺がもっとも信用してない職業はコンサルタントだ!」

 

「患者は医師に命を預けているのだ。家族も何とか助けて欲しいと願う。だからこっちも命がけで助ける」「保険点数が付こうが付くまいが関係ない。無保険者で金を取りっぱぐれても、無条件で助けるのが現場だ。それをお前らコンサル会社は、医師を商売人に仕立て上げようとしているのだ」「お前の書く文章には患者の視点が抜け落ちている」「大体、保険で守られている医療で赤字を出すような奴が経営をやるのが間違っている」「そもそも国と行政がだな、〇×△……(以下NG)」。

 

速射砲のごとく放たれるK先生の言葉に、僕はまるで反論しない。ウン、ウンと頷き、「そりゃそうですですよねぇ」などと相槌を打つしかないのだが、K先生の言葉の行間は、僕の理解より100倍深い示唆に富む。そして医師という生き様にいつも感動を覚える。

 

「今夜は酒が旨いな。おい、もう一軒行こう!」K先生と会うと大概このパターンで、帰路は終電車に駆け込むことになる。

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