紫花

- 2017.03.28

小川孝男(Takao Ogawa)
小川孝男(Takao Ogawa) 株式会社日本医業総研 広報室

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20年以上前に、仕事で知り合った某自動車部品メーカーのO会長と意気投合し、そこで頂いたのがミニデンドロビウムの鉢植え。
O会長は、総勢700名の社員を率いてきた優れた技術屋にして自然をこよなく愛でる方で、自社ビルの屋上に巨大な温室を建造し、そこで数十種のランを育てていたのだが、その多くが捨てられる寸前の瀕死状態だったランを譲り受け、丁寧に再生させたもの。そして見事に蘇らせたランを、元の持ち主や近所の方々にプレゼントすることを喜びとされていた方だった。
僕が頂いたデンドロビウムも再生されたなかの一株で、当時は茎いっぱいに綻んだ花も、この10年以上はかろうじて3片の花芽を付けるにとどまっている。花弁の直径はせいぜい5cm程度でしかもあまり恰好良くない。
それでも、毎年このデンドロビウムのつぼみがふくらみはじめると啓蟄の声を聞き、春分に膨らむと清明に開花を迎える。

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