さかがみ眼科・皮膚科

坂上憲史先生 インタビュー

先生
坂上憲史 院長

経営理念は診療所を構成する『幹』 時間の効率化で、医院経営と理想のライフスタイルを両立

■医院経営塾に参加されたきっかけからお聞かせください。

一昨年の開業準備中に日本医業総研の田中さんから参加を勧められました。自分なりに開業関連の本を読むなど準備は進めてきましたが、プロのコンサルの視点や開業事例を踏まえたナマの声から得られるものがあるのではと期待しました。

■参加を決められた段階で、すでに医業総研の開業サポートを決めていたのですか。

医業総研との出会いは、医療モールの案内DMがきっかけです。結果的にその物件での開業は見送ることになりましたが、面談をしてみて医業総研のサポート実績や成功ノウハウを聞き、この会社なら任せられると判断してコンサル契約を締結しました。

■全講を受講されてもっとも印象的だった内容は何でしょうか。

第1講での事業コンセプトの作成ですね。そこで開業の基本理念を策定するわけですが、その前提となる「何のために開業するのか?」という講師の問いに、「家族との時間を大切にしたい」という思いを再確認しました。そのうえで《わかりやすさとやさしさ》という理念に至ったわけですが、樹木に例えれば理念が太い幹となって、診療所を構成するさまざまな要素、機能が枝葉として有機的に機能している感覚です。そういった意味で理念の大切さを実感しました。

■実際に開業されて「医院経営」と「家族との時間の充実」は両立していますか。

開業当初より、診療時間を夕方5時までとしていますが、これも家族と過ごす時間を考慮して決めました。予約患者を効率よく分散して、院内の患者さんの流れをスムースにすることで短い診療時間でも十分な医療提供は可能ですし、事業計画上の3年先を上回る売上も達成しています。妻が担当する皮膚科も子どもが小さいこともあって週3日、午前診療に限定していますが、混乱することなく運営できています。

■第2講の資金計画の印象はどうでしょう?

漠然としたイメージで開業に多額の資金を要することは覚悟していましたが、開業時にどこにどれだけの資金を配分するのか。また減価償却や課税のしくみ等の説明は分かりやすかったですね。特に運転資金の確保と根拠は、直接医院運営に影響するだけに、講座でのシミュレーションは参考になりました。

■逆に、医院経営塾に不満を感じられた点はありますか。

他の開業セミナーに参加していないので比較はできませんが、私が受講したときは少ない講座で参加者が4人、多い講座は20人近くいました。当然、少人数の方が、受講者一人ひとりへのアドバイスが濃密になり、逆に20人もいると時間的な制約もあってか内容の掘り下げ方が少し甘いかな、という印象を受けました。ワークショップを特徴とするのであれば、基本は少人数の受講者に複数のスタッフがサポートする形式が良いように思われます。

■これから開業を迎える勤務医が、心がけるべきことは?

病院と診療所の機能の違いがあっても、外来で発生するトラブルは共通するものがありますし、スタッフ全員が問題を共有し、チームの連携で対処することに変わりはありません。私の場合は前勤務先(星ヶ丘厚生年金病院)が、経営の健全化に取り組むなかで人事評価制度を導入していました。私自身、眼科部長や地域医療室部長として、部下に目標を設定させ面談し、評価を給与に反映させる立場に最初は抵抗感がありましたが、人をどう動機付けすべきかという課題は開業に活かされたと思います。これは知識ではなく、場数を踏まなければなかなか習得できません。医師の病院での立場はそれぞれでしょうが、人を動かすリーダーシップということを勤務医時代から意識するべきです。

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