クリニックの院長経験を十分に活かし開業に成功
医院経営塾への参加で、万全な体制を構築

稲見 光春 先生 インタビュー

173総合内科クリニック

■開業は病院勤務医の時代から意識されていたのですか。

開業は全然考えていませんでした。病院を辞めて次にどうしようかと考えたときの選択肢の一つかなといった程度です。

■前職のクリニックでも院長を務めていらっしゃいましたね。

平成20年に桜新町クリニック(医療法人社団翔未会)の副院長として入職し、翌年院長に就任し昨年の10月まで勤務していました。

■それは、開業を視野に入れてのことですか。

開業を意識するというより、病院と違った医療の世界で、地域に根ざした医療のありかたを考え、医師と患者さんとの近い距離感のなかで医療をやってみたかったことが大きいですね。在宅支援診療所だったこともあって、外来のほかに常時60人程度の在宅医療に携わり、病院にはない患者さんとの”信頼感”を感じとったことが、開業へ向うきっかけになったのは確かにあると思います。

■医療法人の理事としてクリニックの院長を務められた経験は、開業に活かされましたか。

前職ではクリニックのマネジメントはすべて任されていましたので、運営についてはあまり心配していませんでした。在宅医療の経験は、現在もクリニックの強みとして十分活かされていると思います。患者さん情報の共有化による近隣の医療機関や訪問看護ステーション等との連携などもスムーズに進めることができました。前職では勤務の合間に他の経営セミナーにも参加させられていたので一通りの勉強はしてきましたし、経営理念や戦略もすでに描けていました。

■開業セミナーに期待されたことは何でしょうか。

私の場合は、期待というより、参加することで何かあるのかなという興味本位でした。あえて言えば、特定の分野の勉強目的ではなく、クリニック経営のために、今の自分に何が足りていないのかを知るための参加ですね。

■数多い開業セミナーのなかで、医院経営塾を選ばれた理由は?

インターネットの検索で、他のセミナーと比較したところで、どこも大して変わらないかなという印象ですし、参加者個々の求めにどこまで応じてくれるのかは実際に参加してみなければわかりません。ですから、コンテンツに対する期待というより、セミナーの回数を重ねているという点で医院経営塾が目に留まり問い合わせをしたのがきっかけです。

■医院経営塾に参加された印象や、特に役立った内容をお聞かせください。

クリニック運営についての講義は、前職で日常的にやってきたことの復習ですね。役立った内容としては、固定経費に関する考え方や給与のバランス、開業にかかわる資金調達などでしょうか。多少苦手だった貸借対照表などの財務諸表を読み解くポイントや評価に対する理解は深まったと思います。

■これから開業を迎える勤務医が、事前に学んでおくべきことのアドバイスをお願いします。

何をどのように学ぶかは、自分自身で見つけ出すべきテーマです。そのためには、他人のアドバイスよりも、まず実際にクリニックで仕事をしてみることです。病院とはまったく仕事の質が異なる環境のなかで、開業医としての適性を判断し、開業の際の専門性を戦略的にどう打ち出していくのかを考えれば、何が必要なのかも自ずと明確になるはずです。経営セミナーに参加するにしても、「何を求めて参加をするのか」が大切だと思われます。

Clinic Data

173総合内科クリニック

総合内科・泌尿器科・訪問診療

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